ベランダの喫煙トラブル。ホタル族って何?

ベランダで喫煙する男性

昔は、道を歩きながらタバコの吸い殻を捨てても文句を言う人はいませんでした。ところが近頃では禁煙マナーが明確になってきたため、そんなことをすれば通行人からすぐに注意されるでしょうね。また喫煙ルールも明確になり、どこでも吸えるというワケにはいかなくなりました。確かに、タバコを吸わない人にとっては迷惑至極なことです。ここではそんな喫煙にまつわるトラブルや被害・ホタル族等についてご紹介いたします。

ベランダやバルコニーでの喫煙トラブルとは?

ホタル族とは?

ホタル族とは、ベランダでタバコを吸う人のことをいいます。とりわけ夜間ベランダでタバコを吸っている人を見ると、タバコの火がまるでホタルのように見えることからそう呼ばれるようになりました。ただし近頃では、単にベランダでタバコを吸う人だけに限定される話ではありません。例えば、家族から離れて庭やキッチンの換気扇の下でタバコを吸う人のこともホタル族と呼びます。

またこうしたホタル族というような新語が発生した理由として、父親の権威が失墜するようになったことが背景にはあるようですね。その代わりもっと都合のよい見方をすれば、家庭の中から頑固おやじが徐々に消え失せ家族の立場を重視するようになったということもいえるかもしれませんね。何せ子供さんや奥さんに少しでも暴力をふるえば、逆にDV被害で訴えられるような時代ですからね。おまけにそうなれば、一緒に住むことさえできなくなります。

喫煙トラブルで最も多いのがベランダやバルコニーでの喫煙

近年喫煙トラブルで最も多いのが、ベランダやバルコニーでの喫煙だといいます。確かに会社や飲食店などでは、喫煙ルームや喫煙席などが設けられています。しかもそうした場所ではタバコの煙が充満しないように、シッカリと換気設備が完備されています。

ところがベランダやバルコニーでの喫煙となると、受動喫煙は防げるもののタバコの煙が隣のお家にまで臭ってきたり漂ってくることさえあります。ここでいうところの隣のお家というのは、あくまでも賃貸住宅や集合住宅に限定されます。一戸建てのお家の場合、隣のお家まで被害が及ぶことはまずあり得ません。また洗濯物にタバコの臭いが移ったり、ヤニで汚れてしまうという被害も数多くあります。

対処方法

受動喫煙対策

近年タバコを吸うための喫煙ルームや喫煙席が、どこの会社や飲食店でも完備されるようになりました。そのため、タバコを吸わない人の受動喫煙被害も随分と少なくなったといいます。またこうした受動喫煙に対する対策は、厚生労働省のホームページでも2018年3月に閣議決定されたことが詳しく掲載されています。従って今後は、各都道府県の自治体組織や大企業から徐々に受動喫煙対策が強化されていくに違いありません。

参考:厚生労働省

それから国を挙げて行われている受動喫煙対策ですが、受動喫煙を防止するための助成金も2018年から申請受付が開始されています。やはりこうした国から助成金が出れば、各自治体や大企業だけでなく中小企業や零細企業も積極的に推進していくでしょうね。

受動喫煙による被害

受動喫煙が及ぼす被害ですが、発がん率が高まることが真っ先に挙げられます。その他にも、タバコの煙に含まれている有害物質で、血がドロドロになりやすいのだといいます。そうなると、動脈硬化が進行して心筋梗塞や脳梗塞になるリスクも高まります。さらには、成人よりも未成熟の子供さんや妊婦さんなどへの悪影響も大きいといわれています。

またタバコに含まれている有害物質ですが、喫煙者が肺に直接吸い込む主流煙よりも、その周辺に立ち上る副流煙に多く含まれていることも分かっています。要するにタバコを吸っている人以上に、その周りにいる人の受動喫煙のほうが被害が大きいのです。そういう意味では、国を挙げて積極的に行おうとされている受動喫煙対策が日本全国の隅々にまで履行されることを願うばかりです。

まとめ

回りの人が受ける受動喫煙による被害についてご紹介いたしました。もしご家族の中に喫煙者がいらっしゃる場合には、受動喫煙だけは絶対に避けるべきですね。中でも妊婦さんの場合、2500㎏に満たない低出生体重児が生まれやすいので要注意です。

また、一見問題なさそうなベランダでの家庭菜園についてもまとめました。→ガーデニング、家庭菜園がトラブルの元に?

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